2022/10/16

インパクトが強すぎる

円仁の項に載せている『宇治拾遺物語』の「慈覚大師、纐纈城に入り給ふ事」は、学生時代、卒論を中世説話文学で書こうとしたときに、テーマに関連する説話のひとつとして取り上げた、思い出深い話です。卒論のテーマは、「説話を通して当時の対外意識を読み取る」だかなんだかそういう内容で(曖昧が過ぎる😓)、当時の人々にとっては海外というものは遠い存在だっただろうから、必要以上に恐ろしいものに見えていたのではないか、というような結論に持っていったように記憶しています。でもそういう趣旨を離れても、「纐纈城」ってめちゃめちゃ怖い話じゃないですか…。だって人が縛りあげられて、血をしぼられて、その血が染め物の染料にされるって………!!!!しかも、血をしぼる前準備として、食べ物にしゃべれなくなる薬を入れるとか、太らせる薬を入れるとか、しっかりしたホラー…。こんな話、どういう経緯でできあがったんだろう。なんにもないところから湧いて出たにしても、発想力…!って思うし、もしも、着想を得るような実際の出来事があったとしたら、それもそれで怖い…と思います。最終的にこのお話は、円仁の尊さを語って締めくくられているのだけど、中身のエピソードのインパクトが強すぎて、『宇治拾遺』の数ある説話の中でも、個人的に、脳裏に深く刻み込まれているお話です。

2022/09/28

こんなお仕事しました+α

こちらの作業としては既に3月で終わっていたのですが、公開できるのかどうかわからなかったので今頃になった案件。
株式会社新学社様の「デジタマ計算ドリル」を担当させていただきました。
リンクを張ってはいますが、一般に発売されているものではなく学校直販ルートのものということで…リンク先はサポートサイトになってます。

このお仕事は名称通りデジタル教材で、タブレットを使用して計算ドリルに取り組むというものでした。なので、これまで関わってきた紙のドリルとは作り方も違い、戸惑うところも多々。
それもあるけど、ついにきたかデジタル…!みたいな感じもあり、今後増えていくのだろうか、デジタル媒体の教材作成…。それに対応するために必要な知識や技術って何だろう、などと考えさせられるお仕事でもありました。
「問題をつくる」という作業自体は紙でもデジタルでも変わりはないのだけれど。


そして、上記とは何の関係もない話なんだけど、「外部からの依頼」というものを請けることのない立場の方っていうのは、「外部からの依頼」を請けることがメインの人間に対しての想像力がどうしても不足するのかな…と感じるような出来事が立て続けに起こって、うーん…となっているここ数日。
もちろんご依頼をいただけることは大変ありがたく、そもそもお声がけをいただけなければ食っていけない(言い方)し、求められたことはやりきりたい。できれば、求められている以上でお返ししたい、のですが、そのときの状況次第で難しいときもあるので、「当然言った通りにやってくるやろ」なテイが目につくと、ちょっと、ね。人間の出来が悪いので、よい気分にはならないのですよね。
こういうのって、だいたいはスケジュール面のご連絡で発生することが多く、厳しいときは厳しいとお答えさせていただくようにはしていますが(自分を守るのは自分しかいないので)、できれば、見通しが立ったらギリギリじゃなくて早い目にお知らせいただけると有難いのだけどな…と思います。

2022/09/10

便乗

ひとまず『宇治拾遺物語』の記事を全部書いてから『百人一首』に移ろうという心づもりだったのですが、ちょっと浮気(?)して、後鳥羽天皇・慈円・源実朝の記事を更新しました。そう、便乗です。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の笑
先週の第34回から実朝さんが本格的に登場してきたので、ぼちぼち更新しておかなければ…と思った次第(確信犯

とは言え、歴史は好きっちゃあ好きだけど、政治とか戦乱とかよりは文化の方面ばかりに興味を向けてきた私ですが、『鎌倉殿』を通じてあの時代の陰惨さとかを垣間見ると、『百人一首』所収の御三方の歌も感じ方が変わるなあと思ったり。作歌の背景を知るのって大事だな、ということを、今更ながら思い知らされています。

2022/08/29

ミスがぽろぽろ(-_-;)

「古典作品登場人物名鑑」を更新していると、あ、これまちがってた…という点がぽろぽろ出てくる。だいたいはデータベースのミスなんですが、確認しながら作成したはずなのに、どうしても自分の目だけでは行き届かないなあと。気づいたときにすぐ修正するようにしてますが、今後もいろいろ出てきそうで怖いところです。

2022/08/11

特技、もしくは職業病

ひそかな特技…と思ってることが一つあって、それは、「学習漢字が何年生配当のものか(何年生で習うか)、漢字配当表を見なくてもだいたいわかる」、というやつです。「捨…あ、6年ね」とか「初…4年やな」という感じ。
中学で習う漢字は教科書会社によって配当が異なるので、「この漢字が何年」というのはないけれど、「これは中学で習う漢字だな」とか、学習漢字でも「この読みは中学で習うやつだな」なんてこともだいたいは覚えている。

実際に校正をしているときは、配当表をちゃんと確認しますよ。ええ、もちろん!!!
ただ、長年こういう仕事をしていると、そういう謎の能力?も身についてしまうらしいです。教材の編集や校正には、「ルビは〇年以上で習う漢字につける」のようなルールが存在することが日常茶飯事なので、配当表を確認しつつ、ルビがそのルール通りつけられているかをチェックすることになる。それを何度も繰り返しているうちに、脳みそに刷り込まれてしまったのでしょうね…。
たぶん、前職時代には既に「ん、この漢字、確か〇年で習うやつでは…」ということが意識にのぼりはじめた記憶があるので、配当表と頻繁ににらめっこするような生活を数年送っていれば、どなたでも習得できるかもしれません(?)

先日は、「カ〇キリ先生」の番組を観ていたときに、「字幕のルビは3年以上の漢字についてるっぽいな」ということに突然思い当たってしまって、それからはそこにばかり目がいくようになってしまい、もうこうなるとほとんど職業病です()

でもね、恐らくこの「何年生で習う漢字かわかっちゃうやつ」は、同業者の方ならよくあることではないかと推測しているのですが、どんなもんでしょうか。

AI生成文との遭遇

あるお仕事の一環で、AI生成文を大量に読み、内容を確認する、という作業をしばらくやっておりました。 一見なんてことない文章の顔をしてますが、コレはいったいどこから出てきた事柄なんだ…とか、なんか論理が飛躍してない?とか、表記や文末が不統一だったりとか(こっちは生成時の指示の問題な...